工学研究のかたち
著者:畑俊明
「工学研究のかたち」
-渥美光教授一代記で学ぶ応力集中問題の干渉現象-
(ISBN 978-4-908577-79-6) 2018年10月9日初版 A5判 150頁
定価 1,430円(消費税込) NPO法人固体の力学研究会出版
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上図は,引張力を受ける切欠きをもつ帯板です.
この板は,切欠き底に応力集中が生ずるので,応力集中係数を計算しなければなりません.
現在では,有限要素法で簡単に求めることが出来ます.
では,有限要素法が開発される前には,どのように解析していたでしょうか.
現在出版されている弾性学の本で,詳しく,解説した本はありません.
本書は,Airy(エアリー)の応力関数での解析を紹介しています.そして,戦後,敗戦で疲弊した日本で,廃墟の中で苦労しながら世界的な研究を成し遂げた工学研究者渥美光(あつみあきら)東北大学名誉教授にスポットを当て,先生の専門分野である弾性学,特に,応力集中問題の研究にかけた先生の思いを綴った工学伝記フィクションです.渥美先生の研究姿勢を描きながら,渥美先生の学者としての“研究のかたち”を描くことにより,工学におけるプライオリティーのある研究とはいかなる物であるかをも考えたいと本書を記しました.
目次は,下記のようです.
応力集中係数の求め方を詳細に記載した本です.